自社株買いでなぜ株価が上昇するの?その仕組みを解説!

株式投資

企業が株主に利益を還元する方法に「自社株買い」があります。

定期的に自社株買いを行う企業は、株主への利益還元を優先する考えを持つ場合も多く、このような企業への積極的な投資を検討するのも悪くありません。

しかし、なぜ自社株を買うと、株価は上昇するのでしょうか?

マネ夫
マネ夫

自社株買いによって株価が上昇する仕組みと、投資判断する際に考えるべきリスクについて解説するよ!

☑自社株買いとは
☑自社株買いで株価が上がる理由
☑企業は自社株買いする理由
☑企業も投資家も配当よりお得
☑投資する際の注意点
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自社株買いとは

自社株買いとは、株を発行している企業が市場に流通している自社の株を買い戻す行為です。

上場した時の売り出した株の価格や、新規発行株を売却した時の価格とは関係なく、現在の市場株価で買い戻す事になります。

企業が自社株買いを行う目的のひとつは、株式の保有率を引き上げる事によって、他社からのM&Aによる敵対的買収を防ぎ、会社を乗っ取られないようにする為です。

また、もうひとつの目的は株主への利益還元です。

株主への利益還元のひとつに「配当」を行う方法もありますが、配当せずに自社株買いをすれば株価が上昇します。

すると、株主は「配当」というインカムゲインは受け取れないものの、「株価の上昇」という形でキャピタルゲインを享受する事ができます。

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株主にとって配当よりもお得な自社株買い

株主が配当を受け取る場合、受けとった時点で税金を納める必要があります。

しかし、自社株買いで「株価の上昇」という形で利益還元された場合は、株を売却して利益確定するまで税金を納める必要がありません。

株を長期保有するのであれば、利益確定するまで税金の支払いを繰り延べて、複利運用できる点は株主にとってのメリットです。

自社株買いは企業にとっても、株主にとってもハッピーな利益還元方法です。

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自社株買いで株価が上がる理由

自社株買いを行うと、なぜ株価があがるのでしょうか?

それは市場に流通する株数が減少する事で、需給バランスが改善するからです。

例えば、発行株式数が仮に25株の上場企業があったとします。(実際こんな少ない企業はありませんが。。。)

そこで5株を自社株買いすると、市場に流通する株は20株に減少します。

すると、株を欲しい人に対して供給される株の絶対数が減るので、株価は上昇する事になります。

また、企業が生み出した利益は本質的に全て株主の物になりますが、利益を株数で山分けする時の母数も減るので、1株当たり利益(EPS)も上昇する事になります。

例えば、年間100万円の利益を25株で割ると1株当たり利益(EPS)は4万円になりますが、自社株買い後に市場で流通する20株だけで割るのであれば5万円となりますよね。

EPSは25%も上昇します。

そして、1株100万円の時に、1株当たり利益(EPS)が4万円であればPERは25倍ですが、
1株当たり利益(EPS)が前述の自社株買いで5万円になるとPERは20倍に改善します。

しかし、自社株買いをしたからと言って企業の利益自体が増える訳ではないですよね。
なので企業価値が変わらないのであれば、自社株買い前のPERと同じ水準になるように株が買われ、株価上昇する事になります。
1株当たり利益(EPS)が5万円でPERが25倍になる時の株価は125万円です。
理論上は1株当たり利益(EPS)の上昇率と同じ程度、株価は上昇します。

》PERの説明については以下の記事をどうぞ。

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買った自社株の行方は?

企業が買い戻した自社株はどうなるのでしょうか?

そのまま保有しておいたり、社員への報酬・福利厚生としてストックオプションに使う事もできますが、大抵は「消却」するか「処分」する事になります。

自社株を消却する

「消却」とは買い戻した株をこの世から消滅させてしまう事です。

世の中に存在する全発行株式数そのものが減るので1株当たりの本質的価値は向上し、既存の株主に対してメリットをもたらします。

自社株を処分する

「処分」とは、自社株買いによって保有している株を、第三者に売却してしまう事です。

自社株買いによって市場に流通する株式の量が減って株価が上昇したとしても、「処分」によって第三者の手に株式が渡ると、市場へ供給される株数が再び増える事になるので、株価の下落要因となります。

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自社株買い企業へ投資する際の注意点

これから積極的な事業投資を考えている企業は、資金調達ニーズも高まります。

「消却」されずに自社株を多く保有している企業の場合は、自社株の「処分」によって市場から資金調達を行う可能性も十分あります。

自社株を保有する企業へ投資する際は、どれくらいの量を保有しており、仮に「処分」された場合はどれくらいの株価下落インパクトとなるのか考えて、あらかじめリスクを見積もっておきましょう。

また、自社株買いは株主総会であらかじめ決議された上で実施され、買い付けする株の量や買い付け期間が事前に発表されます。

自社株買いが終了する間際では、株を買い支える力が弱くなるので、株価が下落するケースも多々ありますので注意してください。

そして、タイミングも重要です。

やはり、自社株買いの発表直後がいちばん株価上昇します。

定期的に自社株買いを実施する企業の情報を日頃からチェックしておき、自社株買いが発表された場合は可及的速やかに投資判断できるように、あらかじめ検討しておきましょう。

しかし、買い付け量が少なく期間も長期間に渡る場合は、ほとんど株価に影響しない場合もあります。

財務状況を理解する力も養っておきましょう。

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まとめ

定期的に自社株買いを実施する企業は比較的キャッシュに余裕があり、経営が安定しているところが多いです。

株価は需要と供給のバランスで決まるので、自社株買いする企業への投資が一概に有利とは言えませんが、このような企業を日頃からチェックしておく事で、チャンスをつかむ事もできますし、リスクを評価する事もできます。

自社株買いの特性を良く理解した上で、適切な投資判断をおこなってくださいね。

くれぐれも投資は自己責任でお願いします。

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