景気後退を暗示する逆イールドとは?米国債の利回りや価格変動の仕組みを徹底解説!

投資

2008年のリーマンショック以降、米国では堅調に好景気が続いてきましたが、2018年は株価も乱高下して停滞気味!

そろそろヤバいのか!?

そんな中、最近は米国債の「逆イールド」が約12年ぶりに発生しています。この「逆イールド」が発生すると近いうちに景気後退(リセッション)入りのサインだ!と言われてます。ちなみにイールド(Yield)とは、「利回り」の事。

利回りが逆転するのはわかったけど、そもそも債券の利回りや市場価格の関係って少し複雑で理解が難しくないですか?

今日は「逆イールドってどういう事?」という疑問にお答えし、米国債などの国債の仕組みについてわかりやすく解説します。

★この記事で解決する疑問
☑そもそも国債って?
☑逆イールドってどういう現象?
☑なぜ景気後退のサインと言われるの?
☑過去はどうだったの?
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国債とは

国債とは政府が発行する借用書のような物です。かんたんに言うと、国にお金を貸すと借金の証明書として国債という債券をもらう事ができるんですね。

国債は発行される際に、次の3つ要素があらかじめ決められています。

  • 額面
  • 償還期間
  • 表面利率

「償還期間」とは借金を返済する期日の事です。

「額面」や「表面利率」は償還期間が終わるまで変わる事はありません。

国債は新規に発行された後も、市場で自由に売買取引がなされます。

国債の市場価格が決定される構造

例えば、ここに国債Aがあったとしましょう。額面100万円で償還期間が10年間、表面利率は3%とします。

この国債Aを持っていれば、毎年3万円の利息を受け取る事ができ、10年間の利息合計は30万円です。

そして10年後には国債の額面100万円が償還されて戻ってきます。

額面通りの100万円で買ったとすると、利回りは年間3%になりますね。

国債の仕組み

次に、翌年に新たに発行された国債Bの表面利率が2%に下がっていたとしましょう。この国債Bで受け取る事のできる利息の10年間合計は20万円です。利回りは年間2%です。

国債の仕組み

国債Aでも、国債Bでも、投資先は同じですから、もちろん国債Bよりも表面利率が高い、国債Aをみんな欲しがりますよね?すると、以前に発行されてた国債Aの市場取引価格は上昇します。

国債Aの償還期間があと9年残っていたとすると、3万円×9年=27万円の利息と、償還時に100万円が受け取れます。

すると、額面100万円の国債Aを107万円で買ったとしても、9年間で合計127万円を受け取ることができるので、投資としての利回りは国債Bと同じ2%程度になります。

国債の仕組み

このように、後から発行される国債の表面利率が下がれば、先に発行された国債は市場での取引価格が上昇し、結果的にどちらの国債も投資としての利回りが同じになるように市場価格が収束します。

なので、市場で取引される国債の価格と額面は一致しません。

また、同様に国債の表面利率と投資としての利回りも一致しません。

よく、国債の価格と利回りは反対に動くと説明されますよね?国債の市場価格が上がると利回りが下がり、利回りが上がると市場価格が下がるというのは、このような国債の構造に由来しています。

ややこしいですが「表面利率」と「利回り」はごっちゃにならないように理解しましょう。

国債の市場価格での取引価格は日々変動しますが、投資先が破綻さえしなければ、満期まで保有し続ける事で額面と表面利率が保証されます。

こちらの記事もどうぞ》債券投資はおすすめ?確定利益をドブに捨てる債券ファンド

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逆イールドってどういう状態

国債には償還期間が異なるものが発行されます。米国債の場合、短い物では3か月、6か月、12か月、2年など。比較的長期のもので5年、10年、30年などがラインナップされています。

米国債のラインナップ
米国債のラインナップ

通常は償還期間が長くなるほどリスクが高くなるので利回りは高くなります。しかし償還期間が短い国債の方が利回りが高くなるケースがあります。

これが逆イールドという状況です。

2019年3月後半には、米国債3か月物の利回りが、米国債10年物の利回りより高くなるという逆イールドが起きています。

2018年9月にも、米国債10年物が30年物の利回りより高くなる逆イールドが起きましたね。

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逆イールドになるとなぜリセッションするのか?

皆が逆イールドに注目する理由は、景気後退のサインだと認識しているからです。

ではなぜ景気後退(リセッション)入りするのでしょうか?

考えられる理由としては、短期資金を調達して長期間貸し出す事で儲けている金融機関の利益を圧迫します。

つまり、短期調達する利回りが上がってしまうと逆ザヤになってしまうわけです。

すると債務縮小が進むわけですね。

また、過剰な金融引き締めが起こっている結果として、短期の金利が高くなり企業の経営を圧迫し始める減少が起きていると考える事もできます。

景気にはサイクルがあります。

景気の頂上付近でこのような逆イールドの発生がみられるケースが多い事から、経験則的に景気後退入りする可能性が高いのでは?と言われるのですね。

景気サイクルについては、こちらの記事もどうぞ
》経済は機械のように動く!レイ・ダリオから学ぶ経済の仕組みとは!

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まとめ

米国の過去50年間の見ても、逆イールドが起きて景気後退しなかったのはたったの1回だけです。

2000年のITバブルの前も、2008年のリーマンショックの前にも逆イールドが起きています!

逆イールドの発生から、だいたい1年から2年以内に景気後退入りする可能性が高いとされています。

投資家にとっては「逆イールド」は恐ろしいサインですよね。

しかし、現在は投資環境にも大きな変化がでてきており、過去の経験則がなかなか通用しにくくなってます。

いつ、どの程度の景気後退に入るのかは誰にもわかりません。

現在、長期投資されている方は、現在のポジションをもう一度冷静に考えなおして、現金比率を高めておくなどの調整をしてみるのも良いのではないでしょうか。

投資は自己責任でお願いします。

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