有利子負債比率とは?計算式や見方を徹底解説!

有利子負債比率とは?計算式や見方を徹底解説! ファンダメンタル分析講座
マネ夫
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有利子負債比率について解説するよ!

有利子負債比率とは自己資本に対して、金融機関などからの借り入れがどれくらいあるかを表します。

負債の部の中でも短期借入金と長期借入金は、主に金融機関などから借り入れをしているので、利息の支払いが伴いますよね。

そして、これらの短期借入金と長期借入金を合計したものを有利子負債と呼びます。

企業は事業へ投資する目的で、しばしば金融機関などから借り入れをおこないますが、利息を払うのはもちろんの事、元本返済もしていかなければなりません。

そして、有利子負債比率が高い企業では借金の利息や返済の負担も高くなるので、売上減少などでキャッシュフロー低下した場合に、返済が困難な状態に陥る可能性が高くなりやすいです。

そういえば有利子負債比率は財務レバレッジとも似ている指標ですね。

しかし、有利子負債には買掛金や未払金、支払手形や各種引当金などは含まれていません。

自己資本に対する純粋な金融機関からの借金をあらわす指標なので、真の財務レバレッジであるとも言えます。

計算式は、有利子負債比率(%)=有利子負債÷自己資本です。
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有利子負債比率で何がわかるの?

有利子負債比率を見れば、企業の自己資本に対する有利子負債の規模がわかります。

例えば、自己資本が40億円で、有利子負債である短期借入金と長期借入金の合計が40億円の企業で考えてみましょう。

この場合、有利子負債比率は100%となります。

有利子負債比率

次に自己資本が20億円で、有利子負債が60億円ある場合の有利子負債比率は300%まで跳ね上がります。

有利子負債比率

有利子負債比率を見れば、どの程度の規模の借入をして事業をおこなっているかがわかります。

つまり、企業経営の安全性や返済負担の大きさを直感的に理解する事ができますね。

ちなみに、短期借入金も長期借入金も、同じ借金で、返済する期間によって分けて表示されています。

短期借入金は1年以内に返済の必要がある借入金で、返済期間にそれ以上の猶予がある場合は、長期借入金として表示されます。

長期借入金は、工場やオフィスなどの建築物や高額な機会設備などを購入する為の借入であるケースが多いですね。

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有利子負債比率の見方

有利子負債比率は、業種によっても水準が異なります。

同業間で比較した時に、特別高い比率になっていないか確認しておきましょう。

例えば、旅館業などは特に高い比率になっていますね。

以下、業種別の有利子負債比率の平均なので目安にしてください。

順位業種平均
1旅館業584.88%
2木材,木製品製造業376.32%
3証券業351.31%
4電気業292.80%
5繊維工業274.29%
6民営鉄道業270.42%
7漁業260.22%
8水運業249.30%
9農業224.37%
10不動産業136.62%
11運輸に付帯するサービス業135.79%
12食料品製造業132.75%
13倉庫業108.42%
14娯楽業107.11%
15石炭鉱業104.41%
16ガス業96.54%
17パルプ,紙,紙加工品製造業89.45%
18石油製品,石炭製品製造業89.21%
19非鉄金属製造業87.63%
20金属鉱業87.05%
21電気機械器具製造業84.85%
22小売業83.49%
23窯業,土石製品製造業83.40%
24金属製品製造業75.60%
25その他サービス業69.24%
26映画業63.88%
27輸送用機械器具製造業60.59%
28道路運送業59.80%
29ゴム製品製造業58.27%
30一般機械器具製造業55.76%
31鉄鋼業53.44%
32化学工業45.28%
33建設業45.18%
34出版,印刷,同関連産業43.89%
35通信業43.79%
36精密機械器具製造業43.46%
37銀行,信託業41.10%
38その他の製造業37.18%
39林業33.73%
40卸売業25.92%
41原油,天然ガス鉱業18.26%
42保険業10.74%
43航空運輸業-9.77%
44皮革・同製品製造業-5134.84%

43位の航空運輸業や44位の皮革・同製品製造業では有利子負債比率がマイナスになっていますが、これは自己資本がマイナスの債務超過状態となっている為で、かなり危ない状態です。

そして、有利子負債比率は現在の値だけではなく、過去数年間の推移にも注目してください。

新興企業や新規事業を立ち上げた企業の場合は、借金しながらも積極的に事業拡大する傾向があるので高めの値になりがちです。

しかし、ある程度事業が安定しているにもかかわらず、有利値負債比率が年々高くなっていっている場合は、経営が危ないサインかもしれません。

また、有利子負債と同時に相手勘定となる資産額全体も増えている場合は、建築物や工場設備などに投資している可能性が高いと考えられます。

しかし、資産額が増えずに有利子負債だけが増えている場合は、何かの費用を支払う為にお金を借りている可能性も高いので、有価証券報告書などから、主な借入理由などを確認してみると良いでしょう。

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まとめ

有利子負債比率は、企業の安全性を見る為の指標となりますが、単純に比率が高いからといって全てが悪という事ではありません。

売上と利益が順調伸びていて、借入金の返済に困らないキャッシュフローが十分に確保できていれば問題ありませんからね。

ROEや売上高、当期純利益率、キャッシュフローなども合わせて確認し、企業経営の安全性を見るひとつの指標として活用してください。

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