経済は機械のように動く!レイ・ダリオから学ぶ経済の仕組みとは!

投資

レイ・ダリオ。

世界最大のヘッジファンドである「ブリッジウォーターアソシエイツ」の創業者です。このヘッジファンドが運用する資産はおよそ1600億ドル!日本円だと約17兆8,000億くらい。

1万円札で積み上げると、高さは178kmに達します。大気圏の外ですよ。宇宙です。宇宙。

ぶったまげの金額です。

投資戦略は、じっくりと企業の財務状況を分析し、個別の株式に買いや空売り注文を行なうファンドとは異なります。

マクロの景気や金融政策を材料にして、世界の株式や債券、為替などのあらゆる資産に柔軟に投資するレイ・ダリオの手法は「グローバルマクロ」戦略と呼ばれます。

レイ・ダリオの経済に対する考え方のポイントをつかみ、自身の投資戦略の参考にしましょう。

★この記事でわかる事
☑レイ・ダリオとは
☑レイ・ダリオ流の投資哲学
☑グローバルマクロ戦略とは
☑経済は機械の用に動く!の意味
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レイ・ダリオとは

世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーターアソシエイツ」の創業者です。

このファンドは、約40年前にニューヨークのアパートの一室でスタートを切りました。

現在では1400人の社員を抱える、世界最大の投資集団となっています。

ダリオの投資信念のひとつに「経済は機械のように動く」という言葉があります。

経済のからくりさえ理解し、あらゆる知を動員すれば経済の未来を正確に予想する事ができるという考え方です。

実際に2008年のサブプライムローン問題を発端にしたリーマンショックの破綻で多くのファンドや投資家が過去最悪の損失を出す中、レイ・ダリオ率いるブリッジウォーターアソシエイツは12%のプラスの成績を残しました。

ダリオは金融機関や個人が借金を膨らました住宅市場バブルがそろそろ限界に達すると見抜いていたようです。

その後の欧州債務危機も予測し、2010年はプラス45%、2011年はプラス25%という圧倒的な成績を収めています。

また「歴史から学ぶ」事に徹底しており、1930年代の米国の大恐慌や「英国病」と言われた60年代の英景気の停滞など、歴史をさかのぼって過去の危機を徹底的に研究しました。

その中には80年代の日本の不動産バブルの経験も含まれます。

それらの特徴を探り、現在の世界経済に当てはめる手法が、予測の読みの強さに繋がっています。

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レイ・ダリオの投資哲学

レイ・ダリオが提唱する公式に「苦痛+反省=進歩」という物があります。

投資で成功するには、失敗は成功の源と考え、失敗を素直に認めてその原因を探り、学びの糧にする事が重要であると説いています。

具体的なステップはシンプルそのもの。以下の5つを愚直に実践する事が成功の秘訣です。

1.大胆なゴールを設定する
2.問題を解決する
3.問題の原因を突き止める
4.対処方法をデザインする
5.デザインした対処方法の遂行

投資家が行うべき行動はこの5つのみで、これを繰り返す事で確実な成果を得る事ができるようになるとレイ・ダリオは説いています。

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経済は機械のように動く

取引

レイ・ダリオは投資家としての経験を経て、「経済は機械のように動く」という思想にたどり着きました。

ダリオが着目するのは、買い手と売り手の取引です。

経済とはマーケットの中で行われる取引の連続の集合体です。

難しい話ではありません。家でも車でも指輪でも当てはまります。

買い手は商品やサービスを売り手から購入します。

このとき、買い手は現金で支払う方法以外に銀行からお金を借りたりクレジットカードを使ったりして支払いを済ませます。この信用(クレジット)に裏打ちされた支出が経済学の根幹になります。

例えばAさんの収入が1000万円で借金は無いものとしましょう。社会的に十分な信用があり、銀行から1割の100万円を借りれたとします。

もしAさんがこの全ての金額をBさんとの取引で使ったとします。

そうするとBさんが得られる収入は1100万円になります。

今度はBさんが1100万円の1割である110万円を借りたとします。

そして今度はCさんとの取引で1210万円を支払います。

Cさんは1210万円の1割である121万円を借りて、Dさんと1331万円の取引をします。

このように、取引が増えるにしたがって信用も膨張し、やり取りされるお金も増えていきます。

初めのAさんの段階では1000万円でしたが、Dさんの時点では1331万円にまで膨らんでいます。

これが「信用創造」とよばれるものです。

借り手はできるだけお金を借りて消費したい。また、相手に信用があれば貸し手もできるだけお金を貸して金利収入を得たいと考えます。

お金を借りて消費する事の繰り返しによって、人々が借りるお金の総額は膨らみ、消費できるお金も増えていきます。これが経済拡大のサイクルを生みます。

しかし、このような信用創造の拡大は永遠にはつづきません。どこかで限界に達した信用は、今度は反対に借りたものを返す事が最優先になります。

2008年のリーマンショックの発端となったサブプライムローン問題では、返済する能力のない人にまで住宅ローンを貸し付けた信用バブルがはじけて、逆回転が始まった結果です。

すると大量の借金を返済するデレバレッジ(債務圧縮)が始まります。

ここまでくると経済は一転して縮小を余儀なくされます。

デレバレッジとは収入に対してこれ以上借金ができなくなった状態です。

消費者は支出を抑えて、銀行は貸し渋り。

不動産などの資産価格は下落し信用はどんどん縮小していきます。

レイ・ダリオによれば、通常不況というのは5年~8年程度の短期債務サイクルに基づきます。

中央銀行が利下げをする事で最終的には不況から抜け出すケースが多く、一時的に景気が落ち込む事がありますが、経済全体が大きな打撃を受けるわけではありません。

さらに懸念すべきは長期債務サイクルです。75年~100年の周期で発生します。

1920年~30年に発生した大恐慌や2008年のリーマンショックなどがこれにあたります。

この場合は中央銀行が利下げしたくらいでは解決しません。

過剰な債務の逆回転によるデレバレッジが支配する局面では少々利下げをしても借入が増えて経済が持ち直すことは考えにくいです。

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デレバレッジからの脱出方法

ここでレイ・ダリオはデレバレッジの状態から脱出について、4つの解決策を挙げています。

支出の抑制

個人や政府の支出の抑制がひとつの対策です。

スペインやイタリアなどの南欧の債務危機では、各国が緊縮財政を取りました。

しかしあまりにも財布のヒモを締めすぎると需給のギャップが広がってデフレに陥る危険性が高まります。

借金の削減

債務の再編という事です。デレバレッジの局面で個人は初めてお金を借りすぎていた事に気づきます。

しかし、時既に遅し!

積もりに積もった借金が返済できず、返済額の縮小や返済期間の延期が必要になります。

貸している側の負担が大きく、これもデフレにつながりやすくなります。

富の再分配

経済が縮小すれば、政府の税収が減ってしまいます。

政府が生活に困った低所得者の支援ができなくなると社会不安を招きかねません。

そこで富裕層をターゲットにし、たくさんの資産を持つ富裕層に対して増税しそれを公共事業投資などを通じて貧困層に回るようにします。

紙幣の増刷

政府の財政が悪化し、個人家計も縮小すると、最後の手段として中央銀行は紙幣の増刷による量的緩和を実施します。

国債などの金融資産を中央銀行が買い取って中長期金利の低下を促し、より高い利回りを求めてマネーが株式などのリスク資産に流れやすくします。

アベノミクスがこれですね。

しかし、過度の紙幣増刷はハイパーインフレを招きかねません。

1920年のドイツは第1次世界大戦後の賠償金支払いの為、紙幣を大量に印刷しました。これが通貨の信頼を失わせてハイパーインフレを招きました。

この4つの政策をバランスよく組み合わせて社会が抱える債務を持続的に減らしていく事が重要です。

名目の経済成長率が名目の金利を上回る状態を長く作り出せば、経済はいずれ上向きます。

これを「美しいデレバレッジ」とダリオは呼びます。

しかし、中央銀行が金融緩和を渋れば、「醜いデレバレッジ」が起きます。

90年代前半の不動産バブル崩壊から未だに後遺症を引きずる日本が、その事実を物語っています。

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まとめ

先進国で最も深刻なデレバレッジに陥ったのが日本です。

90年代前半の不動産バブルの傷跡は深く、大量の不良債権を抱えた銀行の損失処理が遅れ、20年以上にわたるデフレを経験してきました。

日本銀行が供給している通貨は約1,343兆円ですが、実際に存在している紙幣は約110兆円しかありません。

日銀当座預金と合計したマネタリーベースでも約500兆円しかありません。日本でも信用創造されています。

膨らみすぎた信用創造はどこかで逆回転を始めてデレバレッジに陥ります。

どのレベルまで達すれば逆回転しだすのでしょうか?

レイ・ダリオはデレバレッジの対策として金への投資が有効だと主張しています。

運用資産のポートフォリオに1割程度を投資しておけばリスクヘッジとして機能すると語っています。

いっぽう、ウォーレンバフェットは「金そのものは何も生み出さない」と金投資に懐疑的です。

一般庶民の金投資はオススメしませんが、既に莫大な資産をお持ちの方はポートフォリオの一部に金を加える検討をしても良いでしょう。有事の際の保険になるかもしれません。

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