効率的市場仮説とは?テクニカル分析やファンダメンタル分析は通用しないの!?

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効率的市場仮説によると、投資家が有益な情報を先回りして手に入れて、他の投資家よりも有利な取引をする事はできないとされます。

なぜならば、自分が有利な情報を得た時には、世界中の投資家へも同じ情報が瞬時に伝わり、合理的な判断がされた上で、すぐに株価へ織り込まれると考えるからです。

そして株価はいつもランダムに値動きする(ランダムウォークする)と考える為、投資するのに「テクニカル分析やファンダメンタル分析を行っても無駄だ!」という考え方が、ひと昔前の金融理論では一般的でした。

しかし、最近は行動経済学の観点などからも、効率的市場仮説は否定されつつあります。

では、テクニカル分析やファンダメンタル分析は本当に無駄なのでしょうか?

マネ夫
マネ夫

効率的市場仮説の内容と、株価を予想する事に意味があるのか解説するよ!

☑効率的市場仮説とは
☑ランダムウォーク仮説とは
☑行動経済学の反論
☑テクニカル分析は通用する?
☑ファンダメンタル分析は通用する?
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効率的市場仮説とは

効率的市場仮説は、シカゴ大学教授のユージンファーマ氏が50年ほど前に発表した論文から発展しました。

この仮説によると、いつも市場には効率的に情報が伝わって、合理的な判断がなされた結果、株価はいつも正しくなると考えます。

その為、投資家が株価上昇が期待できそうな情報を得たところで、既に市場には効率的に情報が伝り、株価は上昇した後となるので、情報を得てから投資をしても、有利な投資ができる事にはならないと考えられます。

そして市場は効率的かつ合理的に企業価値を判断し、株価はいつも正しいので、市場平均以上の投資成果を継続的にあげるのは不可能と考えるのが効率的市場仮説です。

一時的に市場平均を上回る成績を出しても、「それは運が良かっただけですね!」と説明されます。

また、効率的市場仮説にも次の3つの段階があります。

ウィーク型

ウィーク型の効率的市場仮説では、テクニカル分析で見るチャートの動きは誰でも簡単に確認する事ができる為、他人よりも有利な投資を行う為の情報としては無意味と理解されます。

セミストロング型

セミストロング型では、マクロ経済に関わる情報や企業が開示する経営指標などの情報も世の中の投資家に効率的に伝わります。

そして情報は正しく判断されて、すぐに株価へ織り込まれる為、情報を知ったところで有利な取引はできないと理解されます。

ストロング型

ストロング型では、内部の関係者しか知らないインサイダー情報であっても、関係者が株を買うので、すぐさま株価へ織り込まれると考えます。

その為、やはり市場平均以上の超過収益を得るのに役に立たないとされます。

一般的に経済学者の中では、ウィーク型の効率的市場仮説はほぼ成立しており、ストロング型までは流石に効率的な市場になっていないと認識される事が多いです。

ただし、セミストロング型については金融のプロや経済学者の中でも意見が対立する状況です。

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ランダムウォーク理論

ウォール街のランダム・ウォーカー

ランダムウォーク理論とは、市場での値動きはいつもランダムで、過去のチャートやファンダメンタルを分析したところで、将来の価格を先読みすることは不可能であるという理論です。

株式の構造上、長期的には右肩上がりに上がっていきますが、明日、株価が上がっている確率は1/2で、下がっている確率も1/2。

つまり、値動きはランダムである!という理論です。

インデックス投資のバイブルとして崇められるバートン・マルキール著の「ウォール街のランダム・ウォーカー」という書籍では、プロの投資家が選んだ銘柄に投資しても、目隠しをしたサルが新聞の相場欄めがけてダーツを投げて選んだ銘柄へ投資しても運用成績は変わらないという事実が述べられています。

実際にプロの投資家が運用するアクティブファンドの成績が、市場平均であるインデックスファンドへ長期的に勝てない事からも、各種分析や情報を頼りにして、将来の価格を予想する事が無駄な行為である事を説いています。

この事も、市場は効率的で合理的である事の根拠として語られる事も多いです。

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行動経済学の反論

情報を先回りして手に入れ、有利な取引をする事ができないにしろ、「株価はいつも正しい」という主張は残念ながら無理があるというのが、行動経済学の研究で明らかになってきました。

そもそも株価の形成にかかわる情報を瞬時に得て、正しく企業価値を判断するのには限界があります。

例えば、株価は将来の企業の期待収益を現在価値に割り引いて根付けが行われ、リスクプレミアムがオンされて決まると考えられますが、そもそも将来の期待収益など正しく計算する事は不可能です。

企業の収益はさまざまな要因に左右されるので、未来の期待収益を限られた指標だけで計算しきる事など到底できません。

M&Aの為に企業価値を測るデューデリジェンスでも、10社に依頼すれば10社とも違う回答をしますよ。

そして、人間の判断には様々なバイアスが影響するので、正しく判断して行動する事ができません。

確証性バイアス、代表性バイアス、損失過剰評価バイアス、現状維持バイアス、ハーティング効果、双曲割引、プロスペクト理論などなど。。。上げればきりがありませんね。

そして株価は、市場に参加する多くの投資家の誤解や勘違い、各種バイアスが複雑に絡み合って形成されます。

群衆の行動は時に、日本で1986年~1991年頃に起こった不動産バブルやビットコインバブルなど、明らかに「正しい価格」が付いているとは言えないバブル相場を生む時もあります。

人間は複雑なものに対して、合理的な判断や計算をする事などできないんですよね。

時には論理モデルなどの数式を持ち出して、できるだけ単純化して考えようとします。

さまざまな思惑を持った投資家の複雑な心理や行動によって、最終的な株価が決定されており、それが「いつも正しい」というのは根本的な間違いと言えるでしょう。

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テクニカル分析やファンダメンタル分析は有効なのか?

「株価はいつも正しい」というのは明らかに間違いであるにしても、テクニカル分析やファンダメンタル分析で有利な投資ができるのでしょうか?

結論としては、一定条件下では可能と考えられますが、とても難しいです。

通常時の株価は、ほとんどランダム・ウォークしていると言えます。

しかし、株価に影響を与えるような情報が流れた時には、それを受け取って正しく評価する能力はほとんどの人間に備わっていません。

高度な金融理論を学んだ、プロの投資家であってもです。

そして、人間の行動にはバイアスがかかる為、しばしば情報に対して誤った行動をとります。

このバイアスがどのように作用するかを理解して価格の歪みをうまく利用すれば、一定の条件下では先回りして投資する事が可能と考えられます。

ただし、これも恒久的なものではなく、例えば行動経済学が発展して一般化されれば、その理論を踏まえた上で、効率的市場に回帰するかもしれません。

そして、金融理論を基本にして投資を行うプロの投資家と、適当に投資するアマチュア投資家の成績に大きな違いはありません。

もしかすると、恒久的ではないにしろ、アマチュアだからこそ見つける事ができる必勝パターンがあるかもしれませんね。

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まとめ

これまで偉大な実績をあげてきた著名な投資家も、先回りして成功しています。

著名な投資家の投資内容は、世の中の個人投資家に対していくらか影響力がありますよね。

そこで、自分があらかじめ買い仕込んでおいてから、世間に対してポジショントークをします。

そして、後に付いてきたフォロワーに売りつける事で儲ける事ができます。

例えば、ウォーレンバフェットが買った銘柄の情報が世間に発信されると、フォロワーの買いによって実際に株価は上がる事が多いんですよ。

これが効率的で合理的な市場と言えるんでしょうか?

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